いつまでもずっと若々しくありたい――。
女性に限らず、人間ならば誰でも願うものです。
そして、さまざまな方法で加齢の速度を遅くしたいと考えます。
そのためには、土台=体が大切。その土台作りのためには“食”がポイントに。
だって、体のほとんどは、食べ物が作っているのですから――。

そんな今、都内に増えつつあるのが、アンチエイジングをテーマにしたレストラン。
今回は、そうした“アンチエイジング”の観点から現代人の食を考えている専門家の方々から、毎日の食生活に取り入れる、アンチエイジングのヒントを教えていただきました。

 
 
 “アンチエイジング”といっても、“加齢に抵抗する”という意味とはちょっと違います。
年を重ねてもブレない体を手に入れること、それこそ“食”の本来あるべき姿だというのが共通のご意見でした。
アンチエイジングな食生活で、最も大切なポイントは、「毎日続けること」
体にもお財布にも優しい手段で、旬の食材のエネルギーを体にいっぱい取り込みましょう。
さてさて『大人のための正しい食育』の始まりです!



みんなでわいわい、ほくほくお芋に舌鼓
その1 オーガニック食材の利点を知る
オーガニック食材は、野菜や肉、魚などに化学肥料や化合物を与えず、自然に近い状態で育てること。例えば野菜なら、大地の生命力をそのまま栄養分として吸収させるといったイメージです。しかし、こういった食材は現代では手間隙がかかることが多く、やや高価になるものも。毎日食べるものこそ、ちょっと見直してみたいですね。
化粧品に5,000円を投じるなら、食材に5,000円を投じてみよう、それがアンチエイジング食の基本の考え方です。

その2 体内を酸化しにくくする=抗酸化食材を多く取り入れる
実は、日本で昔から食べられている和の食材(味噌などの豆類、そば、緑茶など)には抗酸化力が高いとのこと。毎日の食生活に積極的に摂りいれたいものです。
抗酸化と聞いて最も代表的なのが、赤ワインで注目を浴びたポリフェノール。かのフランスの皇帝ナポレオンは戦いに勝ち抜くためにポリフェノール豊富なトマトや柑橘類、オリーブなどを積極的に食べていたそうです。もちろん、当時ナポレオンがそれを知っていたとは思えませんが、疲労やストレスに強い体を維持するために体が欲するものを自然と選んで食べていたということなのかもしれません。

その3 デトックス食材を効率よくとる
解毒作用のある食材はたくさんありますが、中でもニンニクやショウガ、ネギ、シソ、パクチー(コリアンダーまたは香菜)といった、とりわけ薬味に使われる食材を賢く摂ることは、健康な体を維持するのに欠かせません。

その4 持続可能なレベルを保つ
“食材にこだわってこそ”のアンチエイジング。
でも、何も無理をして高価な食材を求める必要はありません。高価な食材にはそれなりの理由があるのはもちろんですが、前述のように、体を作っていくためには毎日続けることこそが大切。そのためにも、お財布にも負担のないレベルやペースを維持しましょう

その5 おいしく食べるための工夫をしよう
どんなに体に良い食材であっても、美味しく調理しなければ意味がない! 
だから、あらゆる調理法で挑みましょう。
例えば中華料理は、食材を、その食材に最も合った方法で調理することで知られています。「中国の食は4千年の歴史」と聞きますが、長い年月を経て伝承されてきたそれらの調理法には、旬の食材を生かすためのコツが秘められていると言われています。広東には広東料理、四川には四川料理という具合に、その土地や風土、環境に合った食材と調理法の組み合わせが、人々の体を作ってきたということです。さまざまな自然の脅威から人間の体を守り、育んできた“食べること”の本来の意味合いを考えてみるのも、ちょっと素敵なことかもしれません。
この際、難しいテクニックなんて不要。できる範囲内のいろいろな調理法で、美味しく食べることさえできればOKなのです。

さて、自宅でのアンチエイジング食、一体、どこから始めればよいのでしょうか!?



<調味料を見直す>
多くの食の専門家によれば、「食事の良し悪しは調味料で決まる」とのこと。
良い食材を、生かすも殺すも調味料次第というわけですね。
調味料が種類豊富に揃うようになった今、例えばお醤油ひとつとっても、その値段にはとても幅があります。大豆から作るという作り方は同じなのに、どうしてそんなに値段に差があるの?って疑問に思います。
ここで言われる“値段の差”がどこに現れているのか……それは、保存料や添加物などを使用しているか否かの部分。
値段の高いものを選べばいいというわけではないにしろ、高いものにはそれだけの理由があるということを考えてみるべきだということなのです。
シンプルなものほど手に入りにくいというのも現実ながら、スーパーマーケットで調味料を手に取る時、本来あるべきままの、できるだけ自然に近いものって、どんなもの?って、考えることが第一歩なのです。

<油はしっかり選んで>
調理する時に使う油はもちろん、サラダなどにかけるドレッシングに使う油は特に、ほとんど“飲む油”と考えましょう。そうすることで、どんな油を選ぶべきなのか見えてくるはずです。扱いやすくておすすめなのは、オリーブオイルや、くるみ油、胡麻油。
油は体を酸化させることもありますから、素材にこだわってできたものかどうか、しっかり見極めたいものです。

<野菜はとことん厳選しよう>
野菜を選ぶポイントとして専門家が提唱するのは、「野菜は、土から生えてくるものだと認識して欲しい」ということ。自然の力をいっぱいに秘めた野菜は、必ず旬のものを選んで、有機栽培されたものを新鮮なまま、美味しくいただくのがお約束。そもそも“旬”の食材には、その季節を生き抜くために必要な栄養素が含まれているのだから、夏には夏野菜、秋には秋の野菜を選ぶ・・・まずはそこから始めたいですね。

<フルーツを積極的にとる>
野菜同様、フルーツも、人工的に作れない天然食材のひとつ。
果物は、種子を中心に生え育ち、花粉や実などが遺伝情報となって、媒介する虫や動物によって遠くへ運ばれていきます。その“物言わぬ繁殖能力”にこそ生命力が宿っていると考えれば、ぜひ積極的に摂りたいと思えてきます。
果物には、ビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富な上、種子の周りにはポリフェノールもたっぷりです!

<スパイスやハーブを上手に使おう>
塩分や油分の摂りすぎが体に良くないということはご存知のはず。過剰な塩分や油分は、体に良くないばかりか、その食材の持ち味を損なうことだってあります。それなら、天然のスパイスやハーブを上手に使いこなしてみましょう。最も扱いやすいのは、コショウやコリアンダー。オレンジやレモンの皮なども、肉や魚と合わせてスパイスとして生かせます。
ハーブの中で扱いやすいのは、タイム、ローズマリー、バジルなど。できるだけフレッシュなものを使用して、食材との組み合わせを探求してみましょう。

調味料を見直し、油を厳選する。そして、旬の野菜や果物、味のアクセントにスパイス&ハーブを賢く使う・・・この5つのポイントを頭に叩き込んだだけでも、日々の食生活はグンと変わることでしょう。無理なく続けられるアンチエイジング、早速始めてみませんか?



writer's eyes
肌に効くとか、血液をサラサラにするとか……「○○がいい!」と言われると、そちらに流れ、今度は「△△がいい!」と言われればそちらに流され― それさえ食べていれば安心と思い込んでしまいがち。でも、10年先、20年先の自分の体を考えれば、違う食生活のあり方が見えてきます。
健康な体と美しさは1日にして成らず。
有機野菜がどうして体にいいのか、なぜオリーブオイルの値段に差があるのか、そうしたことも含めて、冷蔵庫の中、キッチンに置いてある調味料を眺めて考えてみたいと思いました。美しい肌も髪の毛も爪も、それらを作ってくれる元になるのは質の良い食べ物。
時間がないからといって適当な食事で誤魔化すのだけは、是非ヤメタイ!と実感しました。

根本ゆみ
 
 
 
 
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