外は暑いのに足だけはキンキンに冷えている、顔や指先、足がムクみやすい――。
こんな“体の異変”は、夏に急増する女性の不快症状のひとつ。それは、ストレスや過度のエアコンの影響だったり、冷たい食べ物や飲み物のせいだったり、思い当たるフシはいろいろあれど、体のムクミは水分の代謝力が低下することで起こるのです。
そこで今回は、そんな夏冷えからくる体の不調を解消すべく、大きな鍵を握る「体の循環力」にスポットを当ててみました。
シーズンを問わず、冷えやムクミに悩む女性たちが“体のメンテナンス”に訪れる場所が、「人の健康」をテーマに、人間本来が持つ自然治癒力を引き出すことに着眼したサロン「メディケア」。本店を五反田から目黒に移してリニューアルされた「メディケア 目黒店」で、循環するカラダを体験してきました!
 
  当然のことながら、私たちが食べたり飲んだりしたものは、消化され、必要な栄養分は取り込まれ、余分なものは体外へ排出されます。
「『摂取』と『排出』のサイクルが整って初めて『循環している』といえるのです」と語るのは、目黒店の城崎さん。
なるほど、カラダに良いとされるサプリメントなど、私たち現代人は「摂取」することに積極的になったとはいえ、「排出」することには関心が薄い……。1日にどれだけ汗をかいたか、何回トイレに行ったか、意識している人って、意外と少ないのではないでしょうか。

「夏場に限らず、女性の悩みの多くは、水分代謝の低下、つまりムクミ。ムクミは、リンパの流れが滞ることで生じるのです」
人間の体を構成する60〜70%の水分(体液)は、血液とリンパ液とに大別されます。血管が養分を運ぶ上水道とすると、リンパ管は、細胞間にある余分な水分や老廃物などを回収して流す下水道の役目。リンパ液は体の静脈に平行して流れる、いわば汚水であり、たくさんのリンパ管が合流する関所のような場所がリンパ節と呼ばれます。このリンパ節をマッサージする(動かす)ことによって、体内で生じた毒素が排泄されやすい環境を整える――これがこのマッサージの考え方。
「血液は、心臓というポンプの力によって流れていくものですが、リンパは筋肉の収縮によって流れ、末端からまた押し戻されてくるもの。男性に比べて筋肉量の少ない女性は、この“押し戻す”という力が弱く、結果としてリンパの流れを滞らせてしまうのです」
もちろん、押し戻されなかったリンパ液は、そのまま体内に留まったり、またリンパ節を詰まらせる要因を作っている。こうしたリンパの悪循環が体のムクミを招くわけです。

また、こうした「循環力の低下」は、以下のようなことが引き金となることも多いのだそうです。
血圧の低下
過度なダイエットによるタンパク質不足
冷たいものを飲食することによる内臓の冷え
朝から座りっぱなし、立ちっぱなしなど、運動不足
自律神経のバランスを崩すストレス    など

それでは、リンパの流れを良くするためにはどうすればいいのか、それが「メディケア」が提唱している「リンパマッサージ」。エステサロンなどで行われる“リンパドレナージュ”も同じくリンパの流れを促進するものですが、こちらで行われるのは、リンパ節を直接刺激するマッサージ。リンパの流れに沿って、その周りの筋肉を手で動かすことによってリンパ節をほぐす、というものです。




みんなでわいわい、ほくほくお芋に舌鼓
  「“揉む”というよりはこの部分の筋(すじ)や筋肉を“動かす”感覚です。痛みを感じる部分こそ、老廃物が溜まっている、つまりムクミの原因となる部分です」
さて、自分の体の声を聞きに、いざ……!

今回体験したのは、「きれいねネット」の高橋祐美恵編集長。
未知のリンパマッサージに興味津々です。


マイナスイオン温浴

まずはマイナスイオンのお風呂で約20分間体を温めます。
コップ1杯の水をゆっくりと飲みながら入ると、
じんわり汗をかいてきます♪

 

 


ホットマットでさらに温まる


50〜60℃の温マットで体をさらに温め発汗を促進!
「全身くまなく……というか、手の甲にまで粒のような汗が浮かんできます。ビニールシートに水溜りのような汗が! 日常生活の中でこんなに汗をかいたことはもちろん皆無。カラダの中に溜まっていた水分が搾り出されている気分ですねー」

 


オイルを塗りながらリンパの流れをチェック!


オイルを全身にのばしながら、筋肉の筋に沿って手を這わせ、リンパの流れが滞っている部分を探していきます。


マッサージ開始!痛いところは要チェック

小さなリンパ節から大きなリンパ節まで順々にほぐしていきます。「私たちが手で触れて硬いなと感じた部分が、リンパの滞っている部分。ここが痛みを感じる部分でもあります」と城崎さん。
イタ気持ちいい感覚と、正直ちょっと痛い…!という感覚が全身を襲います。普段パソコンの前に座っていることが多いせいか、腰の脇やひざ裏、足の甲はかなりこたえる!
それぞれのリンパ節を刺激しながら、上半身の老廃物は腋窩(えきか)リンパ節へ、下半身の老廃物はそ径リンパ節へと集められます。

上半身=腋窩(えきか)リンパ節(脇)、鎖骨上・下リンパ節、首筋リンパ節

下半身=足首リンパ節、ひざ裏リンパ節、そ径リンパ節

また、このリンパマッサージを行うことで、冷えによって大きくなった脂肪細胞=セルライトの改善も期待できるとか!
「人間の体は骨の上に筋肉がついて、脂肪はその上に溜まっていくもの。ですから、普段動かさない部分には脂肪が溜まりやすく、同時に冷えやすい部分となるんですよ」
……罪悪感が全身を駆け巡る瞬間です。


仕上げは頭部へ。


頸部両側面の筋や後頭部、こめかみなど、首と頭を丁寧にマッサージして終了。これで頭部はもちろん、全身の新陳代謝がグンと上がったのを実感できます。頸部=首筋はリンパの多い部分。ここが痛む場合は、ストレスが溜まっている証拠だそうです。
そして終了!
シャワーを浴びて、化粧室で身支度を整えます。

専用の化粧室には基礎化粧品が揃っているので、そのままメイクして帰ることも可能です♪

 
みんなでわいわい、ほくほくお芋に舌鼓

 サロンで受ける施術、毎日受けたいところだけど、「自分の体を自分で触る」ことも体のメンテナンスにとって欠かせない習慣。毎日できる「プチリラックス法」を実践して、元気がみなぎるカラダを手に入れましょう。
1日の疲れを取るためことにも繋がるので、お風呂の後や、寝る前などが最適です。

1.まずは、お気に入りの香りのするオイルを用意。
肌と相性の良いオイルならなんでもOK。スウィートアーモンドオイルなどのキャリアオイルにラベンダーやローズマリーなどお気に入りのエッセンシャルオイルを混ぜたものならさらにリラックス効果が高まります。

2.リンパの溜まりやすいポイント別にマッサージ!
リンパの流れが最も滞りやすいリンパ節ごとに気持ちよさを感じる程度のマッサージを施しましょう。オイルを適量のばして、手のすべりを良くしたら、グリグリとやや強めにマッサージ。“揉む”のではなく、その部分の筋や筋肉を“動かす”というのがコツ。


1. 足首リンパ節 
リンパマッサージのスタートポイントは、まず足から。足首のくるぶしの周りを丁寧にクルクルとマッサージしましょう。デスクワークなどでパンパンにむくんでしまった脚には特に最適。冷え防止にも役立ちます。

2.ひざ裏リンパ節
マッサージする手をそのままふくらはぎへシフト。ふくらはぎを下から上へなで上げるイメージでマッサージしながら、ひざ裏に手を当ててクルクルと円を描くように軽くもみほぐします。

3.そ径リンパ節
ひざ裏マッサージが終わったら、そのまま太ももの内側に向かってやや強めにマッサージしてみましょう。そ径(脚のつけ根)こそ、ホームケアで集中して行いたいポイント。生理不順や生理痛など女性ならではの辛い症状も緩和されます。

4.腋窩(えきか)リンパ節
次は上半身のポイントへ手を移動させましょう。まずは、体の両側面、特に脇の下から胸の脇に流れるリンパ節。最も老廃物が溜まりやすい部分です。この部分をマッサージしてみて痛みを感じるようなら、腕へのリンパの流れも滞っている証拠。また、自分でバストに触れてみる習慣がつくことで、乳ガンなどの早期発見にも繋がります。

5.顎下・耳下腺リンパ説
胸まわりのリンパをほぐしたら、次はあごの下から耳のつけ根にかけて流れるリンパ節へ。顔のムクミや頭のコリもすっきりさせることのできる部分なので、毎日のフェイシャルケアにも取り入れておきたいポイントです。

6.鎖骨下リンパ節
リンパマッサージの仕上げとなるのが、ここ!リンパの流れは最終的にこの部分へ集まり、腎臓を通って尿として排泄されるので、この部分は特に重点的に行いましょう。 デコルテケアはもちろん、肩こりの防止にも役立ちます。鎖骨下のラインに沿って、肩先から中心部へ向かってマッサージ!

体内循環を整えることは血行を促進することにも繋がります。毎日のリンパマッサージを習慣にして、循環するカラダを目指しましょう!


 
■取材協力/

「メディケア 目黒店」

東京都品川区上大崎2-16-3
クリスタル羽山ビル4F
TEL:03-5488-0126 
URL:www.rinpa.jp

 




writer's eyes
今回取材でお世話になった「メディケア 目黒店」は、実は私も通ったことのある駆け込み寺。リンパマッサージの痛さと、その後に押し寄せる心地よさは熟知していたので、今回の体験は我らが編集長を大抜擢! 私自身は仕事に追われてちょっと足が遠のいてしまっていましたが、ここのところの不摂生がたたり、体のいわゆる“悪循環”をまたまたぶり返してしまいました。今回の取材をきっかけにまた、体のメンテナンス習慣を復活させようかと思っています。
さて、今回改めて身に染みた「循環力の大切さ」。最近、雑誌などでも「月経のリズムに合わせて肌や体のケアをする」といった切り口の特集を目にしますが、それもこれも、体の循環システム:特に排出する力の大切さを追及するものだったりします。城崎さんによれば、リンパマッサージを始める時期は、月経の4〜5日目。体の排出力が高まっている時がベストタイミングなのだそう。
……つくづく、女性の体とは精密にできているものなんだなーと実感しました。

根本ゆみ
 
 
 
 
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